殺人マンション問題

 静岡でも、強度計算に問題のあるホテルが営業停止しております。駅前にあるホテルだったかな(’’

 強度計算書は、土木でも役所に提出します。大きいものでいえば橋脚の張り出し部分、小さいもので言えば道路横断させる暗渠の現場打ち(製品では収まらない部分に、鉄筋を入れてコンクリートを打設する)箇所です。

 設計図には、鉄筋構造物を作る場合、配筋図・鉄筋加工図というものが必ずついてきます。普通に建築・土木に携わっている人には、おそらく『この配筋じゃもたないよ』とか言うかと思います。それが通らなかったってことは、上からの圧力がかかったのかな(’’

 確かに、ここ数年にかけて公共事業の発注件数は少なくなってきております。そして、その中で生き残りをかけて経費削減や、他業者との競争の激化により、ものすごく大変な状況であります。

 そんな状況の中で、自分のところの利益を上げるために、材料費をケチって売り上げをあげる……

 一時の利益はあげられるかもしれません、しかし、それにより一時の利益より大きな損失が出ることは目に見えているでしょう




 東京都江東区のマンション「グランドステージ住吉」(67戸)には26日夜、各戸の郵便受けにヒ社の提案書が投函(とうかん)された。

 提案書は、(1)購入額に引っ越し費用や慰謝料などを上乗せし、販売価格の106%で買い戻す(2)ローン分はヒ社側が引き受ける(3)来年2月までに買い戻し契約をすれば、契約時の自己資金分は来年3月15日に返還する−という内容で、全住民の合意を前提としたものだった。

 6000万円の物件を自己資金1200万円、4800万円をローンで購入した場合、まず6%分の360万円が支払われる。その後、買い戻し契約をすれば、自己資金が返還。同時に区分所有による土地所有はヒューザー所有になる。

 しかし、ローンについては入居者とともに「重畳(ちょうじょう)的」に引き受けると表現しており、ヒ社が倒産した場合、入居者にはローンだけが残る“イカサマ”だったのだ。

 同マンションの管理組合理事長(42)は「一見救済のようだが、サインすれば土地の所有権はヒューザーに移る。同社が倒産すれば住民はローンを抱えたまま土地も失い、放り出される」と怒りをあらわにした。

 小嶋社長は問題発覚当初、「買い戻しには150億円かかる。すべてに応じればヒューザーは倒産する」と話し、国などに公的援助を求めていた。しかし、26日になって一転して全マンションを買い戻す意向を示した。資金の出所については「まあ、なんとかなるでしょ」とノンキに構えている。

 その一方で、小嶋社長は24日付で、国交省の建築指導課あてに「いよいよこのままでは来月(12月)の末をめどに、倒産を余儀なくされております」との文書を出していた。

 買い戻し発言の前に、経営の行き詰まりを示唆していたことになり、住民からは「買い戻し発言は倒産の準備ではないか」「刑事事件になる前に、印象をよくしようとして買い戻しに応じる姿勢を見せたのではないか」との不満が噴出している。(ZAKZAK 2005/11/28より)


 とことん腐っていますね、この社長。調子のいいことをいって人を騙して…

 これ、連帯債務背負わせるってことですよね。計画倒産して債務は住居者に全部押し付けるって魂胆ミエミエ